システムエンジニアはホワイト職種!?
おっすー。ガッチョです。
今回はシステムエンジニアの働き方の今昔についてです。
システムエンジニアの労働環境は劣悪だと言われがちであり、「仕事に興味はあるけどそもそも働きづらかったら困るな…」という人もいると思いますので、そのあたりを今回は深掘りしてみます。
結論からお伝えすると、システムエンジニアの労働環境はかなり改善されました。
何故なら私が働き始めた頃に比べて、会社・顧客・現場・同僚に至る全ての利害関係者が、「長時間労働は悪である」という認識を明確に示し始めたからです。
また、ダイバーシティ(多様性)が認められるようになってきたことで、ひと昔前では煙たがられる働き方も受け入れることが当たり前になってきました。
この記事では、これらの働き方も紹介していきますので、皆さんが理想とするシステムエンジニアの働き方が見つかると幸いです。
働き方改革により、高稼働は抑制気味に
これまで、システムエンジニアは高稼働が故にブラックな職種の代表例と言われてきました。
しかし、政府が2019年に制定した「働き方改革」により、システムエンジニアの労働環境は大きく改善されたと言えるでしょう。
具体的には、働き方改革関連法案で施行された以下の2点による影響が大きいので、これらについて解説していきます。
- 時間外労働の上限規制を導入
- 労働時間の客観的な把握
時間外労働の上限規制を導入
1.時間外労働の上限規制を導入
働きすぎを防ぐことを目的として、時間外労働の上限規則が導入されました。原則として月45時間、年間360時間を超える時間外労働を禁止するものです。
引用:5分で分かる「働き方改革」とは?取り組みの背景と目的を解説
ただし、特別な事情がある場合には、月100時間未満、年間720時間以内、年6回までという条件のもとで、例外的に時間外労働が認められます。
これまでは「働いて終わらせる、終わらなければ残業してでもやる」という風潮がありましたが、この法律が制定されてからは「効率を上げて終わらせる、明日やればいいことは今日やらない」という考え方に切り替わり、極端な長時間労働は是正されています。
ちなみに、「特別な事情がある場合」に該当する月100時間は、営業日を20日とすると時間外労働が5時間/日という計算になりますが、この上限に抵触する人は相当な体力と根性が必要です。
この上限ですら欧米からしたらあり得ない値だと思いますが、法律で上限が規制されただけ良しと考えるべきでしょうか…。
時間外労働の上限規制を導入
5.労働時間の客観的な把握
労働安全衛生法の改正により、企業に対して労働時間の客観的な把握が義務付けられました。長時間労働の抑制と労働者の健康管理をより強化するための措置です。
引用:5分で分かる「働き方改革」とは?取り組みの背景と目的を解説
具体的には、勤怠管理システムの導入や、就業時間の正確な記録などが企業に要求されることになりました。
これまでは、現場から申告された労働状況を管理部門が確認・是正するような形が多かったのですが、この義務付けにより現場が客観的に稼働状況等を把握できるようになったため、定量的な指標で高稼働リスクを検知したり、改善や指導をすることが可能になってきています。
そのため、システムエンジニアが高稼働であった話は過去のものになりつつあり、現在は高稼働にならないための制約や取り組みが多数実施されていることがわかります。
働き方はより柔軟に
また、システムエンジニアの働き方は、稼働時間だけでなく働き方そのものも変化してきています。
その中の一つ、「リモートワーク」について説明します。
リモートワークが市民権を得た理由は複数あり、前述の働き方改革による影響、近年話題になっている「仕事と生活の両立(ワークライフバランス)」による影響、さらには新型コロナウイルスが蔓延したことによって、チームでの集合作業に対する忌避感が発生したことが大きいです。
システムエンジニアの仕事はその性質上、パソコンで作業することが多いだけでなく、企業も仕事用のノートPCを配布していたり、セキュリティが強固なネットワークが完備されていたり、他業種よりリモートワークを導入するハードルが低いと言われていました。
そのため、顧客先に常駐せずとも仕事ができる環境を整えるのは比較的容易であり、リモートワークが浸透するスピードも速かったと言えます。
リモートワークの最大のメリットは、通勤時間の削減・満員電車に乗らなくて済む、といったところにあります。精神的には、数字以上のメリットがありますよね。
その他、細かい働き方の変化としては、顧客常駐先の制度に則り「オフィスカジュアル」が導入されることで、TPOを踏まえた服装であれば必ずしもスーツでなくてもOKな職場も増えました。
以前よりスーツ・制服で仕事をする人が減り、比較的融通の利く服装で働いている人の割合が逆転していることがわかりますね。
この効果として、社内の雰囲気が柔らかくなった、気温による影響が軽減されるといった効果も一例として見込めるようです。
また、「フレックスタイム」が導入された職場では、コアタイムにさえ働いていれば出勤・退社時間は自由でOK、といった働き方にシフトする企業も増えてきています。
フレックスタイムが適用されることで勤務時間が調整でき、リモートワークと同様に満員電車に乗らなくなる、子供の送り迎えの融通が利きやすい、といった声があるようです。
このように、ここ数年で働き方は大きく変わってきており、より柔軟に働ける環境が整いつつあるでしょう。
トレンドを活用した生産性の向上が必要
働きやすくなったことは事実ですが、いち労働者へのメリットだけに目を向けてはいけません。
何故なら「自由には責任が伴う」という言葉があるように、柔軟に働けるようになったが故に「生産性の向上」を課す企業も増えています。
これまでは極論、生産性を度外視しても作業さえ終わっていればよかったのですが、これからはより効率を上げて成果物をアウトプットする必要が出てきました。
また、リモートワークが当たり前となる中で、目の前にいない要員の生産性をどのように確保するか?を模索している企業が増えているのも事実です。
そのため、管理する側も生産性を上げることは必然だと思っています。
そこで活きてくるのが文明の力、「生成AI」です。この力を借りましょう。
生成AIの説明は割愛しますが、一言で説明するならば「コンテンツを生成するAI」です。
そのパワーは凄まじく、これまで何時間もかけて作成していたドキュメントが、生成AIに指示する内容の精査と出力された結果チェックを数十分するだけで、終わってしまうことも多々あります。
また、プログラムのコードを出力するのも得意なので、適切なコードを補記してもらうこともできます。
そして、削減できた時間でクリエイティブな思考をする時間が生まれるのです。この力は生成AIにはなく、人間にしか持っていない能力です。決してSNSチェックの時間に充ててはいけませんよ。
生成AIを業務で利用する際は、職場の規則に従ってください。
著作権や個人情報保護の観点から、日本では利用に慎重な企業もまだまだ多く、勝手に利用すると罰せられる恐れがあります。
まとめ
システムエンジニアの労働環境は改善されてきています。
特に長時間労働は近年の法整備により是正され、働きやすい職場も多くなっています。
また、働き方も少しずつ変化してきており、リモートワークやオフィスカジュアル、フレックスタイムが導入されることで、仕事と生活が両立させる術も増えてきました。
しかし、その反面で生産性の向上を求める企業も増加してきています。
そこで、システムエンジニアとして働くのであれば、文明の力である生成AIを活用して作業を効率よく捌くことで、より人間らしいクリエイティブな仕事に情熱を注いでもらえればと思います。
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