必要な資格は9種類!

おっすー。ガッチョです。
今回はシステムエンジニアに必要な資格についてです。
システムエンジニアは専門性の高い職業であるため、それを証明する資格にはどんなものがあって、本当に必要なものはどれか?という疑問を解決したい人は多いのではないでしょうか。
今回は、私が10年以上システムエンジニアとして働いてきた中で、携わってきた業務内容と資格で証明できる内容を照らし合わせた上で、必要な資格を9種類挙げてみました。
資格を取得して、システムエンジニアとしての腕をさらに磨いていきましょう。
システムエンジニアが取るべき資格

早速ですが、システムエンジニアに必要な資格を全部で9種類挙げています。
資格・試験名 | 概要 | 所管 | 難易度 | 有用性 |
応用情報技術者試験 | 広範囲なIT知識 中堅エンジニアの登竜門 | IPA | ★★ | ★★ |
高度試験 | 特定分野の高度なIT知識 その道のスペシャリスト | IPA | ★★★ | ★★~★★★ |
OCJP | Javaに関する知識 Java案件に携わるならぜひ欲しい | Oracle | ★~★★★ | ★~★★★ |
OracleMaster DBA | OracleのDBに関する知識 Oracle関連資格の一つ | Oracle | ★~★★★ | ★~★★★ |
CCNA | 幅広いネットワーク周りの知識 インフラエンジニアにオススメ | Cisco | ★★ | ★★★ |
AWS SAA | AWSのアーキテクト知識 Azure、GCPと並ぶクラウド資格 | Amazon | ★★ | ★★★ |
PMP | プロジェクトマネジメント知識 他業種でも使える資格 | PMI | ★★ | ★★★ |
LinuC-2、LPIC-2 | Linux全般の知識 Linux関連案の仕事で欲しい | LPI | ★★ | ★★ |
CompTIA | 広範囲なIT知識 多岐に渡る資格を選べる | CompTIA | ★~★★★ | ★~★★★ |
これらは「システムエンジニアが取るべき資格」ですので、これからシステムエンジニアになりたいと考えている人には少しハードルが高く感じる資格もあるかと思います。
しかし、その分転職時に有利だったり業務を遂行していく中でも有益なものになりますので、取得を目指してみましょう。
なお、資格および試験内容の詳細な説明は各公式サイトに委ねますので、ここでは資格の概要と私が感じる有用性についてお伝えします。
また、これらの試験は難易度が高いものであればあるほど、下位試験の合格が必要だったり、受験期間が決められていたりすることがあるので、確認は都度行うようにしてください。
応用情報技術者試験
- 広範囲なIT知識が求められる
- 中級エンジニアの登竜門
- 所管はIPA
- 難易度は★★、有用性も★★
応用情報技術者試験はIPAの資格の一つで、基本情報技術者試験の上位資格となります。
こちらも国家資格であり、システムエンジニアであれば汎用的なIT知識はこのレベルを押さえておいてほしいという位置づけなので、取っておいて損はない資格です。
なお、基本情報技術者試験は初級エンジニアが目指す一発目の資格としてはOKですが、その下位資格であるITパスポートは、知識レベルが浅いので不要です。
高度試験
- 特定分野の高度なIT知識
- その道のスペシャリスト
- 所管はIPA
- 難易度は★★★、有用性は★★~★★★
高度試験もIPAが所管の国家資格ですが、分野によっていくつか種類があります。(セキュリティ、ネットワーク、ITストラテジスト、システムアーキテクト、etc…)
資格自体はもちろん、勉強した過程も自らの糧になります。
ただ、関連がない分野の資格取得はそこまで重宝されませんし、そもそも試験難易度も高く受験機会も限られているので、安易な気持ちでは受けないようにしたほうがいいですね。
OCJP
- Javaに関する知識
- Java案件に携わるならぜひ欲しい
- 所管はOracle
- 難易度は★~★★★、有用性は★~★★★
OCJP(Oracle Certified Java Programmer)は、Javaプログラマ向けの試験です。
Bronze、Silver、Goldと難易度が3段階に分かれており、上位資格になるにつれてよりコアな言語知識が問われることになります。
Java案件に携わるのであれば、Silverを持っていると喜ばれるでしょう。
OracleMaster DBA
- OracleのDBに関する知識
- Oracle関連資格の一つ
- 所管はOracle
- 難易度は★~★★★、有用性は★~★★★
OCJPはプログラミング言語(Java)の資格でしたが、こちらはDB(データベース)資格となり、難易度Goldの上にPlatinumもあります。
DBだけでなく関連知識(SQL等)を併せて学ぶことができ、データベース管理者(DBA)のキャリアを築く上では重要な資格となっています。
CCNA
- 幅広いネットワーク周りの知識
- インフラエンジニアにオススメ
- 所管はCisco
- 難易度は★★、有用性は★★★
CCNA(Cisco Certified Network Associate)はCiscoが所管のネットワーク関連資格です。
Cisco関連資格は他にもありますが、CCNAはそれらの入門的な立ち位置となります。
とはいえ、ネットワーク技術に特化しており、インフラエンジニアはもちろん、後述のクラウド系資格とともに取得していると流行りのクラウド移行案件において重宝される存在となるでしょう。
AWS SAA
- AWSの主要サービスとアーキテクト知識
- Azure、GCPと並ぶクラウド系資格
- 所管はAmazon
- 難易度は★★、有用性は★★★
AWS SAA(Amazon Web Sservice Certified Solutions Architect – Associate)はAmazonが所管のAWSクラウドアーキテクチャに関する知識が問われる資格です。
AWSはAzure(Microsoftのクラウドサービス)、GCP(Google Cloud Platform、Googleのクラウドサービス)と並んで三大クラウドサービスと呼ばれますが、AWSのシェアが最も高いので、今回はこちらを紹介しています(実際に国内でもAWSで構築されたシステムはよく聞きますね)。
皆さんは、それぞれの業務内容に合うベンダの資格取得を目指すと良いでしょう。
PMP
- プロジェクトマネジメントの知識
- 他業種でも使えるマネジメント資格
- 所管はPMI
- 難易度は★★、有用性は★★★
PMP(Project Management Professional)は、PMI所管のプロジェクトを体系的にマネジメントするための資格です。
テクニカル系の資格に対してマネジメント系の資格が少ない中、デファクトスタンダードのような立ち位置の資格となっています。
テクニカル系のキャリアを目指していてもPMPを取得している方は意外と多く、これからも注目度の高い資格です。
LinuC-2、LPIC-2
- Linux全般の知識
- Linux関連案の仕事で欲しい
- 所管はLPI
- 難易度は★★、有用性も★★
LinuC-2とLPIC-2はLPIが所管となっており、試験内容は同等の資格です。
異なるのは前者は国内資格、後者は国際資格となっているため、用途には注意が必要です。
主にLinux関連知識を問われる試験ですが、Windowsしか使っていない現場でも意外と関連知識を要求されることがありますので、取得する意義はあるでしょう。
CompTIA
- 広範囲なIT知識
- 多岐に渡る資格を選べる
- 所管はCompTIA
- 難易度は★~★★★、有用性も★~★★★
CompTIAはIPAの高度試験のように、様々なジャンルの知識を証明する試験です。
一部の尖った試験を除いて高度試験ほど難易度は高くないですが、こちらは国際資格であるということで、汎用的な知識の習得を目指す方には一考の価値がある資格です。

手前味噌に聞こえるかもしれませんが、私も応用情報、高度(旧セキュリティスペシャリスト)、OCJP Silver、PMPを取得済です。
いずれの資格も勉強してよかったと感じますし、資格勉強で得た知識を現場で実践できることが一番のメリットだと思っています。
資格を取得する際の注意点

以上が、私が取得すべきと考える資格9選です。
これらは国家資格や国際資格(もしくはそれに準ずる資格)であるため、取得すれば第三者から評価されることは間違いないでしょう。
また、今回は挙げていませんが、DX(デジタルトランスフォーメーション)系の資格もあるようです。今後はDXを前提としたシステムで顧客課題を解決する場面も増えていくことが予想できますので、知識を保有しておく意味合いで取得を目指してもいいかもしれません。
もちろん、ここで紹介できていなくても有用な資格も多数ありますし、近年流行りのAI系やデータ利活用系の資格等、発展途上分野の資格も含めるとキリがないこともわかります。
そんな中で、どの資格を取得したらいいかわからない方向けのアドバイスが私からあります。
それは、「資格はあくまで目的を達成するための手段の一つ」であることを忘れないことです。
資格は客観的なスキルレベルを証明したり、自分を買ってくれる案件が増えたりするための手段の一つであり、取得することは目的ではありません。
資格を持ってなくてもシステムエンジニアの仕事をしっかりこなしている人もいれば、反対に資格ばかり持っていても活かしきれていない人も中にはいます。
どうか、資格をたくさん持っているだけの資格マスターにはならないでください。点と点が繋がらないような資格ばかり持っていると、目的意識がない人だと評価されることすらあるかもしれません。
また、資格取得の目的を吟味をした上で費用対効果(コスパ)を考えることも大事です。なぜなら、勉強時間と費用が大きな負担となるからです。
勉強時間は数十~数百時間、費用も書籍や受験料だけで数万円はくだらないです。
自己研鑽としての取得を目指すだけなら構いませんが、スキルレベルの証明としては不要(不十分)な資格も多くあるので、ここも忘れないことが大事です。
まとめ
私が考えるシステムエンジニアに必要な資格を9種類紹介しました。
どれも一定の有用性があるものばかりですので、これらの資格取得を目指して勉強に励んでください。
ただし、闇雲に資格を取得することは意味があまりないことは忘れないでください。
キャリアアップや自己研鑽等の目的を掲げた上で、自分に必要な資格を取得するようにしましょう。
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